2011/03/15

a peaceful place

P376
地震から三日目。
計画停電で東京は大騒ぎ。
ここ埼玉でも大手のスーパーは閉まっていて、コンビニには人が溢れ、オープンしているガソリンスタンドは、500m以上車が連なっていた。
そんな中をゆっくり散歩しながら買物に出かけた。
計画停電の影響で電車が止まった町は、天気も穏やかでのんびりしている。
ホントに平和な場所だと感じる。
細い道を歩いていると向かい側から老夫婦が歩いてくる。老婦人が杖をつきながら歩く夫に寄り添っているが、ヨロヨロしていて危なくて見ていられない。
声を掛けてみると、お爺さんが脳梗塞の後遺症で上手く歩くことができないようで、お婆ちゃんも高齢で体力がないため、夫を支えることができなかったようだ。幸い二人の住いはすぐ近くだったので、妻と一緒に二人の家まで付き添った。
年老いて身体の自由が効かない二人にとって、僅か数百メートル先のスーパーへ買物に行くことさえ大変なことだったのだろう。
あの二人は三日前の地震のときはどうやって逃げたのだろう?
もしかすると、逃げることもできず家の中で揺れが収まるのをじっと待っていたのかもしれない。
一見平穏に見える日々の生活のすぐ近くに、あの老夫婦のような方たちが大勢いるのだと思う。被災地じゃなくても助けを求める声が届かない人が居ることを実感した。
二人を送り届けた後に、少しでも安心できればと思い、自分の連絡先を残してきた。
老夫婦が寄り添いながら、平穏な夜を過ごすことができただろうか?