2010/04/30

Ichi-kew-hachi-yon(1Q84 BOOK3)


「彼はもう少しで手が届くところにいたのだ。
そしてこの次には、私の伸ばした手は実際に彼に届くかもしれない。青豆は暗闇の中で目をつむり、憧憬に心を任せる。」
(村上春樹著 “1Q84” Book 3 92ページより抜粋)

「二人は凍てついた滑り台の上で無言のまま手を握りあった。彼らは十歳の少年と十歳の少女に戻っていた。」
(村上春樹著 “1Q84” Book 3 551ページより抜粋)

実はBOOK3が出版される直前までこの物語は終わったものと思っていた。
そう思っていたのは僕の他にも日本に100万人くらいいたのではないかと思う。
BOOK1とBOOK2合わせて244万部売れていて、BOOK3も初版の60万部が完売して40万部増刷されるらしい。

アマゾンのレビューを見ると例によって賛否両論、いろいろな意見や評論がる。
でも残念ながら初版の60万部を買った人たちはそんな評論なんかは見ないで買っている人たちだ。
この物語りがどれだけ賞賛されようが、どれだけ酷評されようが気にも留めていない人たちが実際にこの本を買って読んでいる。僕もそのうちの一人です。
話しの辻褄が合わないとか、読者に何を訴えたいのか分からないという論評があるけど、少なくてもこの物語はノンフォクションではないし、これだけ多くの読者を引き付けている。

BOOK2を読み終わったあとに『国境の南、太陽の西』と『ノルウェイの森』を読み返してみた。この2つの作品の頃から村上春樹のテーマはそれほど変わっていないように思う。
上手く言葉で説明できないけど、きっと彼は説明できない感情や想いを物語りにしているのではないかと思います。

そもそも小説は好きな人が読むもので、読む人がその人なりに解釈すれば良いと思う。
解釈したり理解できなくても読み終わったあとに元気や勇気が湧いてくれば、その小説はその人にとって良い物語りなのだと思います。

そういう訳で僕は「BOOK4」が楽しみです。