2009/08/17

ichi-kew-hachi-yon (1Q84)



『天吾の指にはまだ小さな手の感触と、親密な温もりが残されていた。
 それが消えることはおそらく永遠にないだろう。天吾は東京に向かう特急列車の中でそう思った。これまでの二十年間、天吾はその少女が残していった感触とともに生きてきた。
これからも同じように、この新たな温もりとともに生きていくことができるはずだ。』
(村上春樹著 “1Q84” Book 2 500ページより抜粋)

1984年に僕は高校を卒業し大学に入学した。
特に大学に目的があった訳でもなく、何気ない毎日を過ごしながら時間を持て余していたころに、村上春樹の『羊をめぐる冒険』に出逢った。
それ以来、村上春樹の著作はほとんど読んできた。
評論家ではないから、この小説が良いのか悪いのかわからない。
世の中には良い評価もあるし、酷評する人もいる。

でも自分にとってそんなことはどうでも良いことで、ただ彼のストーリーの中に入って行きたいだけなのだと思う。作品を読み終わる度に、何気なく通り過ぎてしまった風景や言葉や感情を想い直したり、ピュアな気持ちを思い出せるような気がする。
“1Q84”を読んでから一月が経つが、僕にはこの作品をどう表現していいのかわからない。

ただ、もう一度以前の作品(『国境の南、太陽の西』『ノルウェイの森』)をじっくり読んでみよう思う。